アイデアホイホイ〜3分のヒマつぶし

入れて出す、3分間・・・アイデアを、だよ?

世逃げのすすめ

■ 『世逃げのすすめ』ひろさちや

狂いのすすめの第二段が出てました。 ひろさちやさんの本は大好きです。 どれを読んでも一貫した主張。 「あなたの本は金太郎飴だ」 友人に言われるだけあります。 「日本は狂っている」 一点攻撃、狂いはありません。

■ 『世逃げのすすめ』舌切り雀

これは面白いなぁと思ったエピソードがありましたので、紹介させてください。 「舌切り雀」 皆さんご存じですか? 昔々あるところにお爺さんとお婆さんがおりまして、このお爺さんが雀を飼っておりました。 お爺さんが留守中のことです。 お婆さんが作った洗濯糊を雀が食べてしまいました。 それに激怒したお婆さん、 手元にあったハサミで雀の舌を チョキン! 雀は泣いて飛んでいってしまいます。 帰ってきたお爺さんは雀のお宿を訪ね、雀たちにご馳走してもらいます。 帰りぎわ、 「お土産を持ってってくださいな。大きなつづら、小さなつづら、どちらになさいますか?」 「わしゃ年じゃて大きいのは持って帰れんわ」 お爺さん小さいつづらを持って帰りました。 帰って開けてみると宝物が入っているではありませんか。 そしてお婆さんも雀のお宿を訪ねます。 ご馳走してもらい帰りぎわ、同じようにお土産をもらいました。 欲深いお婆さんの選んだのは、もちろん大きなつづら。 つづらの中は… 化け物が入っていたとさ。

【引用】そこで質問。もしもお婆さんが小さなつづらを貰って帰れば、中に何が入っていましたか? 【出典】『世逃げのすすめ』著:ひろさちや

また、お爺さんの大きいつづらの方は?

■ 世逃げのすすめ「つづらの中身?」

一番多い答えは、お婆さんのつづらには両方化け物が入っていて、お爺さんのつづらには大きい方にも宝物が入っている、 というものだそうです。 もしそうなら、お婆さんは何を選ぼうが化け物で、お爺さんは何を選ぼうが宝物ということになりますよね? 選ばせる意味はない。 お婆さんはどっちにしろ化け物ですから、 ただお爺さんが大きいのを持って帰らなくて阿呆だ、というのがお話「舌切り雀」なんでしょうか? では、 お爺さんのときもお婆さんのときも、 大きいつづらには化け物、 小さいつづらには宝物だった場合。 可愛がってくれていたお爺さんに化け物を渡す可能性があった、ということでしょうか? 雀は神通力でお爺さんが小さい方を選ぶと判っていた? 神通力があるなら糊を食べて舌を切られたりしません。 ひろさちやさんの答えはこうです。

■ 世逃げのすすめ「舌切り雀の解釈」

どちらにも入っているのは宝物だったんです。 でもお婆さんは化け物をもらったんでしょ?ひろさちやさん。

【引用】宝物を貰ったくせに、お婆さんは欲張りだから、 〈なんだ、雀はこんな物しかくれないのか?!これじゃあ化け物同然だ〉 と不満に思ったから、貰った宝物が化け物になったのです。 【出典】『世逃げのすすめ』著:ひろさちや

なるほど! では、お爺さんはどうして宝物だったのか? それは「感謝の心」があったからです。

【引用】感謝の心があれば、すべてが宝物になります。欲深い不満の心だと、何を貰っても化け物になるのです。 【出典】『世逃げのすすめ』著:ひろさちや

■ 『世逃げのすすめ』のすすめ

自分にもひどく思い当たる節があります。 憧れの人、片思いのときは 「おはよう」 それだけで顔がほころびました。 付き合って三年、 「なんでそんなんなん?」 もっとこうして欲しいという欲求が、宝物であるはずの彼女を化け物に見せたのかもしれません。 化け物彼女…は言い過ぎか? 『世逃げのすすめ』はこれ以外にもたくさん面白い話が出てきます。 そんな脱線を通し、いかに日本が狂っているのか? また、狂った世からどうやって逃げればいいのか? 「世逃げ」の提案をしてくれます。 仏教を長年研究してこられた、ひろさちやさんだから出来る世逃げの話。 詳しくは、ぜひ本を読んでお確かめくださいね。 本日もありがとうございました。